RRC ID 59816
著者 Yoichiro Kamimura
タイトル Dictyostelium discoideum as a model organism for various research fields
ジャーナル BSJ-Review
Abstract 細胞性粘菌は土壌中に生息する真核微生物でモデル生物として利用されてきた。その 生活環には,バクテリアを餌として過ごす単細胞期と,栄養飢餓によって引き起こされ る多細胞期をもつユニークな生き物である。単細胞期には,アメーバ運動をしながら, さながら動物細胞のように振舞うが,多細胞体になるとまるで小さな植物様の子実体を 形成する。これまで細胞性粘菌は細胞運動や,細胞増殖・分裂,バクテリアの貪食,細 胞分化の研究に使われてきた。最近では,その特徴的な二次代謝産物を利用した創薬分 野での利用なども始まっており,新しい分野での活用が期待されている。このような研 究を支えるため,細胞性粘菌は NBRP 事業の課題として採択され,日本独自のリソース を中心にそれらの収集,提供をおこなっている。
巻・号 10
ページ 132-142
公開日 2019-1-1
DOI 10.24480/bsj-review.10c4.00164
リソース情報
細胞性粘菌