論文 - 詳細
| RRC ID | 87531 |
|---|---|
| 著者 | 石田 孝英 , 小林 邦彦 |
| タイトル | 生物多様性条約の2024年締約国会議で採択されたデジタル配列情報の利益配分 |
| ジャーナル | 日本生態学会誌 |
| Abstract |
遺伝資源に関するデジタル配列情報(DSI)とは、遺伝資源のアクセスと利益配分(ABS)の文脈で使われる用語である。少なくともDNA配列情報を含むことが各国の共通認識となっているが定義はされていない。生物多様性条約では、2022年の第15回締約国会議(COP15)で、DSIの使用を利益配分の対象とする多数国間メカニズムの構築が決定された。それに続き、2024年のCOP16では、利益配分を行うための具体的なメカニズムが決められた。この決定によって、DSIの利益配分は、名古屋議定書のような二者間(提供者–利用者)ではなく、多数国間メカニズムという国際的に統一された基準の下で、公的データベースのDSIを対象として行うこととなった。学術研究機関は金銭的利益の供試者としての義務は免除されたものの、公的データベースの管理者はユーザーへの情報提供を行う必要があり、データベースへのDSIの登録者には配列の公開が禁止されていないという確認を求める内容となっている。本稿では、このようなCOP16でのDSIの利益配分に関する決定について、おもに学術機関の研究者を対象に解説を行う。 |
| 巻・号 | 75(2) |
| ページ | 167-175 |
| 公開日 | 2025-9-12 |
| リソース情報 | |
| ABS | |